「この、ハゲーーーっ」と、突然テレビから聞こえてきた女性代議士の怒声。その暴言の数々に、駐輪場で働いている時に出会った“モンスター”の罵詈雑言がオーバーラップし、朝から、気分が悪かった昨日。
(ストレスが溜まるのは男も女も同じだろうが、どうして世の中、キレると言うか、男女を問わず暴力的な人が増えているのだろう。それも安倍政権になってから急激に……というのは思い過ごしだろうか)
絶叫音声の主、自民党衆議院議員・豊田真由子氏の座右の銘は「艱難汝を玉にす」とか……えっ、なんの冗談?と問いただしたくなるが、とりあえず彼女が政治家として成長する道は閉ざされたようだ。今後は議員としての説明責任を果たした上で犯した罪を償い、永田町とは別の場所で自ら艱難辛苦を味わい成長してほしいと思う。
(午後はどのチャンネルも海老蔵オンリー。麻央さんの最後の言葉「愛してる」の文字が何度も画面に……多くの共感を呼ぶ健気で素敵な二人だとは思うが、テレビによる「愛」の盛り上げ方に違和感)
さて、「特定秘密保護法」を皮切りに「安保法制」「共謀罪」法案等々、散々(数の)暴力を振るった後に、いきなり謝る振りをして選挙民のご機嫌伺い……という典型的なDV加害者のような安倍政権絡みの話。
この間、家にいる日が多く、テレビのワイドショー番組(「ミヤネ屋」以外)やニュース番組をよく見るのだが、まず「この人に解説や発言をする資格があるのだろうか?」と疑問に思う政治評論家&タレント・芸人の多さにびっくり。その筆頭は、ワイドショーに引っ張りだこの御用ジャーナリスト・田崎史郎。「共謀罪」にしろ「森友」&「加計問題」にしろ、なりふりかまわず必死の政権擁護といった体で、その痛々しいまでの孤軍奮闘ぶりは、思わず笑っちゃうほどの浅ましさ。(以前は、もう一人の安倍お抱え記者・山口敬之も頻繁にテレビに出て田崎と同調しつつ露出度を競っていたようだが、「準強姦疑惑」で現在ひきこもり中)
ワイドショー自体、情報番組というよりバラエティ色が強いものだとは思うが、政治的な問題を取り扱う以上、放送メディアとしての中立性・客観性・批判性が求められるはず。「組織活動費」の名目で自民党から金をもらっているような人間を「政治評論家」として重用していたのでは、番組自体が政権支持率維持の片棒を担いでいると思われても仕方ない。
(まあ、現にそうなのかもしれないが……その中で、割とイイ感じなのは「グッディ」の安藤優子・高橋克実コンビ。特に、俳優・高橋克実のセンスは買い! で、度し難いのは共謀罪「いいんじゃないの」&「冤罪が多少あってもプラスになる」発言の松っちゃんこと松本人志。やはり野に置け蓮華草……ということか)
(まあ、現にそうなのかもしれないが……その中で、割とイイ感じなのは「グッディ」の安藤優子・高橋克実コンビ。特に、俳優・高橋克実のセンスは買い! で、度し難いのは共謀罪「いいんじゃないの」&「冤罪が多少あってもプラスになる」発言の松っちゃんこと松本人志。やはり野に置け蓮華草……ということか)
逆に、「この人の解説や発言はちゃんと聞いて、胸に留めておこう」と思えるのは憲法学者・木村草太氏と評論家・荻上チキ氏。(そして、今の日本に稀有な“怒れるジャーナリスト”、サンデーモーニング等のコメンテーター・岸井さん)
「テロ対策」とは何の関係もない「共謀罪」法案を、「テロ等準備罪」などと政府宣伝そのままに言い換え、「テロの危険と監視社会のどっちを選ぶ」的な間違った論点の形成へと国民をミスリードしたNHKのようなメディア&コメンテーターが多い中、木村さんは「本当の論点というのは、テロ対策という政府の嘘を許すかどうかという論点で、この論点であればもう結論は明らかであるわけですね」と述べ、「テロ対策だからこの法律に賛成したというふうな有識者の方は、ぜひ、本当に自分が発言する資格があったのかどうか、きちんと考えてほしいと思いますね」とまで言ってのけた。
荻上さんも「加計学園問題」に関して、国会討論などを逐一冷静に紹介・分析し、客観的に問題点を整理しラジオ等で発信している。
(木村さんも荻上さんも30代だが、こういう若手の知識人や評論家がいる日本。まだまだ捨てたものではない)
(木村さんも荻上さんも30代だが、こういう若手の知識人や評論家がいる日本。まだまだ捨てたものではない)
で、その「加計問題」だが、「岩盤規制を壊すため」などという官邸側の抗弁は只の言い逃れ。何より政権内に「腹心の友」をはじめ客員教授や系列大学の学長など、利害関係者が多すぎる(多すぎた)のが一番の問題と思っていたのだが、それに関しても木村さんは問題の核心を鋭く端的に突いていた。
「仮に今回、官邸から明確な指示がなかったことが明らかになったとしても首相と仲の良い人だから優遇しようと官僚が考えたのであれば、憲法第14条第1項が適用され、平等原則に反する。特区制度は岩盤規制を壊すものだから首相のリーダーシップがあってもいい、というような意見もあったが、大学の認可というのは誰もが自由に参入できるようにして自由競争ができるようにしようというものではなくて、大学と云うのは学位を与えたり補助金を受けたり特権を与えられる存在である。だからそのための責任も伴うし、その場合首相と親しい人だから特権の仲間入りを認めると言うのは、たとえ首相の指示がなくてもワイロをもらっていなくても憲法に定める平等の原則に反すると言われても仕方がない」
「獣医学部の増設がどうしても必要であったということ。そして、加計学園がもっとも相応しかったというこの二つを示す客観的な情報がない限りは、中立公正であるべき行政が歪められたと言われても仕方がないわけで、政府は今回「言った・言わない」という説明責任を果たすとともに、加計学園を選ぶだけの合理的理由があったのだということをきちんと説明するべき。それが出来ないのであれば不正の責任をきちんと取ってほしいと思う」
というわけで、個人的には都民ファーストVS自民党の都議選より、こっちの方が大事。今後の成り行きを注視したいと思う。(さっさと出てこい、萩生田!)
※今夜は、高校時代の部活仲間4人で飲み会。場所はいつもの新宿「鼎」。
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