2017/06/13

6月初旬のメモ①



62日(爆買い)
カメラマンのS君との撮影打合せがあり、彼の事務所がある「明治神宮前」へ出かけた。

神宮前と聞くと今でもさほど賑やかなイメージは持てないが、街としては原宿・表参道と一体。10年ぶりに歩くファッションの街は、若者たちと異文化の人たち(外国人観光客のあまりの多さに驚いた)が醸し出すカラフルでポップな色彩に溢れていた。

そんな雑踏の持つエネルギーに刺激されたせいだろうか、妙に気分が高揚し(おまけに財布の紐まで緩み)、打合せの帰りに立ち寄った池袋西武の三省堂で久しぶりのまとめ買い。30分ほど物色しながら気分のままに以下の9冊を選んだ。

『騎手の一分 競馬界の真実』(藤田伸二/講談社現代新書)
『死をポケットに入れて』(チャールズ・ブコウスキー/中川五郎訳/河出書房新社)
『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』(磯田道史/NHK出版新書)
『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』(J.D.ヴァンス/光文社)
『極道記者』(塩崎利雄/文芸社文庫)
『労基署は見ている』(原諭/日経プレミアシリーズ)
『「天皇機関説」事件』(山崎雅弘/集英社新書)
『離陸』(絲山秋子/文藝春秋)
『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(渡邉格/講談社文庫)

まあ、本の「爆買い」はストレス発散のようなもの。なので、2週間も経てば読みたい気分が薄れるかも知れないし、すべて読み切れるかは分からない。(とりあえず『労基署は見ている』『騎手の一分』『死をポケットに入れて』は読了。実に興味深く、楽しく読み終えたが、残りの6冊は未だ手つかず)

4日(喝っ!)
毎週見ているTBS「サンデーモーニング」。そのスポーツコーナーで、またもやハリさん(張本勲氏)問題発言。(大して興味がないなら、サッカーの話はしなくていいのに……)

61日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦、浦和レッズと済州ユナイテッド(韓国)の第2戦で済州の選手およびスタッフによる前代未聞の蛮行があったわけだが、「サッカーへの恥辱」と韓国メディア「ザ・コリア・タイムズ」英語版でも断罪されたその暴力行為を咎めることなく、済州の監督の「(試合後の暴力行為は)浦和の選手がわれわれのベンチ前に来て刺激するようなセレモニーをしたため。負ける者のマナーもあれば、勝利する者にもマナーが必要」という言いがかりのような談話を鵜呑みにして、「浦和は勝っているから、遅らす(時間稼ぎ)のはありがちなことだけど、その態度がよくない。韓国の選手が『なんだ』と思うような態度を取ったらいけない」「ガッツポーズしたり、おまえをやっつけたんだという態度を取っちゃだめ」と、まるで暴力行為を受けた浦和の勝利後のパフォーマンスに一番の問題があるとでも言うような解せないコメントを発した。(おまけに筋違いの「日本人論」を展開し、一人ナットクの表情で話を収めたが、スタジオ内は微妙な雰囲気に)

私自身、何度も試合のハイライト&一連の行為の場面をYou Tubeなどで観ているが、ホームゲームで勝利したチームが喜びを爆発させるのは「礼儀正しい民族」であろうがなかろうが、サッカーにおいてはごく普通の事。「差別発言」「差別横断幕」等、とかく問題の多い浦和だが今回に限ってはどう見ても彼らの側に非があったとは思えない。ハリさんは事の成り行きをちゃんと自分の目で確かめた上で発言しているのだろうか?

というわけで、「日本人ファン」であってもサッカーファンではないハリさんに「大喝っ!」なのだが、逆にこの件で「あっぱれ!」をあげたい人もいる。

「済州の選手は若い選手も多いと思うが、そういう選手たちが悔しさの中で感情的になることは十分に理解できる」「私自身は試合が終わった後で何かしらのしこりが残ることは好きではない。今後、何かしら済州と浦和レッズがフレンドリーマッチでもやることによってお互いの良い関係を築いていけたらと思っている」「スポーツというのは友情を築けるものだと思っているし、スポーツで互いにぶつかり合うからこそ、その後に生まれる友情があるのではないかと思う。それがスポーツの良さであり、爽やかさだと思っている」と、和解と理解を求める意向を示した浦和のペトロヴィッチ監督だ。

最近でも「森脇選手による鹿島のレオ・シルバ選手への侮蔑発言」への対応等、抗議の声を浴びせたくなるほどクラブ自体に良い印象はないが、とても良い監督をもったものだと思う。

※今夜9時からはW杯アジア最終予選、アウェーでのイラク戦。勝利あるのみ!(攻撃陣では特に大迫と本田に期待したい)

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