2013/05/25

ダービー、こんな楽しみ方



明日(26日)は、日本ダービー。

私が馬券込みで応援するのは唯1頭、運よくペーパー馬主にもなっている「キズナ」(父ディープインパクト 母キャットクイル)。

馬名的に震災と関連付ける人も多いだろうが、そもそもは「馬主と調教師と騎手の絆」が名前の由来。普通は日本語馬名をつけない馬主さんが「いつか、これは!という馬に出会えたら名づけよう」と温めていた名前らしい。

で、その“絆”の一角を占めていた騎手の名は「佐藤哲三」……去年10月のデビュー戦から「キズナ」の鞍上を任され圧巻の2連勝。馬主・調教師共々、ダービー初制覇の夢へ順風満帆のスタートを切ったように思えたが、その矢先、別の馬に乗ってレース中に落馬。一時的に意識不明の重体になるほどの重傷を負ってしまった。
当然、精神的ダメージも大きく騎手生命は絶望視されていたが、何回かの手術を経て、現在は復帰のためのリハビリ生活を送れるまでに回復しているとの話。
というわけで、「キズナ」の鞍上は馬主・調教師とのつながりが深いもう一人の騎手「武豊」にスイッチ。初めの2戦こそ“やんちゃ”な「キズナ」と波長が合わず(?)名手らしくないチグハグな騎乗で連敗したが、その後、しっかり手の内に入れ重賞レースを圧倒的な強さで2連勝、佐藤哲三の夢も引き継ぎ万全の構えで明日のダービーに臨む……というわけだ。

まあ、これだけでも十分にドラマを感じるが、それに加えて「ディープインパクト」でダービーを制した武豊が、その子供でも勝ってダービー5勝の快挙なるかということにも話題が集りそうだ。(“ディープ”が勝ったダービーの2着馬が、「キズナ」の調教師が手掛けた馬というのも面白い因縁)
さらに、もっと面白い、というかスゴイ話も……「キズナ」は母キャットクイルが20歳の時に産んだ仔であるということ(普通、高齢出産の仔は体が弱く競走馬として大成しないと言われている)。馬の20歳は人間の年齢に換算すると80歳に相当するわけで、明日「キズナ」が勝てば、ダービー馬を産んだ母の最高出産年齢として長く記録に残るかもしれない。

そして80歳と言えば、エベレスト登頂成功の偉業を達成したばかりの三浦雄一郎さん。

おまけに、80回目の日本ダービー……これは何かのサイン? 母キャットクイル、“80歳”の偉業なるか!?



0 件のコメント:

コメントを投稿