《ブロードウェイで大ヒットを記録した、トニー賞受賞の話題作『ミリオンダラー・カルテット』が今秋来日決定! 魂を震わす、炎のロックを聴け!!》
という宣伝コピーにそそられて、チケットを買い求めたのは2ヶ月前。ミュージカルなど滅多に観ない私だが、全米が熱狂したという“炎のロック”に出会う日を心待ちにしていた。
そして昨日、オールド・ロックンロールファン(?)で賑わう渋谷・ヒカリエ11階「東急シアターオーブ」へ足を運んだわけだが……
そして昨日、オールド・ロックンロールファン(?)で賑わう渋谷・ヒカリエ11階「東急シアターオーブ」へ足を運んだわけだが……
開演は午後2時。舞台は1856年12月8日・テネシー州メンフィスの小さなレコード会社(サン・レコード)のスタジオ。そこに偶然、エルヴィス・プレスリーやジョニー・キャッシュら、アメリカのポップス史上に欠かせない4人が集結、互いの音楽観の違いやプライドをぶつけ合いながら一夜限りのセッションを行うというお話で、本編は約80分(寸劇2割、演奏8割)。その後は閉演まで20分程ライブが続く。
で、何なのコレ?ちっとも面白くないじゃん!?……というのが終演後の偽らざる感想。話に洒落たヒネリもなく、一貫して退屈な“小芝居”に付き合わされた感じで眠気さえ覚えたほど(時折ダジャレに苦笑するだけ)。内容的にセットも小劇場並みで、美術・照明もありきたり。肝心の歌といえば本物にはほど遠く興奮度も低レベル。当然、魂が震えるはずもなし。
なのにラストは、会場のジジババ(失礼!)総立ちで大騒ぎ……微笑ましいやら、馬鹿らしいやら。
賞賛の指笛を鳴らし、ノリノリで手拍子を打つ寛容な方々には申し訳ないが、これで9,500円とは、日本のミュージカル・ファン&ロックンロール・ファンも見くびられたものだ。と若干ムカつきながら会場を後にしたワタシ。
唯一の収穫は、超ひさしぶりにカントリーの名曲『ゴーストライダーズ・イン・ザ・スカイ』を聴けたこと。
Yi-pi-yi-o, Yi-pi-yi-ay(イーピアアイオー、イーピアアイエイ)…懐かしいメロディだけが耳に残った。
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