2018/10/06

9月中下旬メモ①




10日ほど前から、腕と肩&肩甲骨付近の鈍く重い痛みに悩まされ(ここ1週間は、堪えきれないほどの強い痛みを感じる時も度々)、家事以外、ほとんど何も手につかない状態だった。
その間、行きつけの整骨院にも3回ほど行ってみたが症状は改善されず、寧ろ「痛み」は増すばかり……墓参りも済ませていないし、観たい映画もあるし、どうしたものか?と悩んでいたが、
一昨日、自分なりにその原因を調べた所、「痛み」の大元はどうやら「首」にあることが判明。
早速、駅近くにある「ペインクリニック」で診断を受けた結果「頸椎症」と診断され(頸椎症は、加齢等により変形した首の骨が、首の中心を走る神経の束や脊髄から枝分かれした神経根を刺激し痛みを生じる病気)、痛みの緩和治療として頸椎付近にブロック注射を打ってもらった。
(夜は、神経性の痛みを和らげる薬を飲み、湿布を肩と腕に貼って就寝)

その結果、腕と肩の痛みもかなり和らいで、ここ2日は、ほぼ普段通りの生活に戻れた感じ。
昨日(5日)は墓参りにも行ってきた。(といって油断禁物。暫くの間、週2回ペースでブロック注射を打たなくてはならないし、それが終わったら頸椎牽引などのリハビリ治療が待っている)

というわけで、ブログにも気が向くようになり、遅ればせながら9月中下旬のあれこれを…。

9月16日(日)
雨が降る中、月岡芳年(つきおか・よしとし)の回顧展「芳年 激動の時代を生きた鬼才浮世絵師」を観に、練馬美術館へ。(芳年は幕末・明治の浮世絵師。弱冠12歳で歌川国芳に弟子入りし、師を思わせる武者絵を描くと共に、美人画、役者絵、歴史画、風俗画などを手掛け、師・国芳の「唯一無比の継承者」として活躍。その独自の世界観により、今もなお「最後の浮世絵師」として高く評価されている)

展示されていたのは、個人コレクションとしては質・量ともに世界屈指とされる西井正氣の芳年コレクションの中から厳選された263点。
その多くの作品から「最後の浮世絵師」の雄叫びが聞こえてきそうな迫力と緊張感、それに加えて、少し怖いような凄みが感じられ、まったく飽きのこない見応え十分の回顧展(という印象)。
芳年の代名詞ともなっている「血みどろ絵」「無惨絵」の数々を観て、明治維新が薩摩と長州が徳川への積年の恨みを晴らした「暴力革命」であったことを改めて思い知らされた。

で、その「血みどろ絵」も実に興味深かったが、特に印象に残ったのは以下の2点。

「文治元年平家の一門亡海中落入る図」嘉永6年(1853)

「文治元年平家の一門亡海中落入る図」嘉永6年(1853)。(芳年のデビュー作。「わずか15歳で、これを描くのか?!」という驚き)

 

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「藤原保昌月下弄笛図」明治16年(1883)。(うっすらと雲がかかる満月の妖しい存在感&二人の間の張り詰めた緊張感)

ちなみに、芳年は、横尾忠則が最も影響を受けた画家の一人としても有名。

920日(木)
高校時代からの友人2人(HIROKOさん&YOKOさん)との飲み会があり、新宿へ。

会は夕方5時からなので、その前に、新宿武蔵野館で『英国総督 最後の家』(監督:グリンダ・チャーダ/製作国:イギリス、インド/2017年、106分)を鑑賞……

地味なタイトル及び宣伝ポスターの印象から、さほどの期待もせず時間潰しのつもりで観た映画だったが、あにはからんや、大国インドの歴史の重みを感じさせてくれる素晴らしい作品で、びっくり。(1947年、インドの首都デリーに、主権譲渡のためにイギリスから“最後の総督”としてマウントバッテン卿とその家族がやってくるところからドラマは始まる)

時代の流れに翻弄される人々の姿を描いたヒューマンドラマとしても、「パキスタンという国は、どのようにして作られたのか」を、改めて今の世界に知らしめる歴史ドラマとしても、十分に楽しめ満足できる一本だった。
(私的には、楽しんだと言うより「学ばせていただいた」と言った方が良いかもしれない)

映画の後は、「TAVERNA UOKIN(タベルナウオキン)西新宿」で、一年ぶりの“3人会”。

その席での話題は、安倍政権、新潮45、樹木希林(&内田裕也)、安藤サクラ、綾野剛、菅田将暉、小栗旬、(どこがいいのか)小泉進次郎、愚息の結婚、HIROKOさん大絶賛のドラマ「透明なゆりかご」、HIROKOさん大批判の朝ドラ「半分、青い」、そして何故か「後妻業(の女)」等々。
ビールとワインを飲みながら、楽しく語り合った2時間強……TAVERNA」(実にコスパの良い店だった)を出た後は、ルノアールで軽くお茶して、午後9時頃にお開き。
YOKOさんとは大ガード交差点を渡ったあたりで「じゃあね!」と別れ、HIROKOさんと「思い出横丁」を少しだけ散策しながら駅に向かった。(また一年後、お互い元気で会いましょう)

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