2025/01/09

初詣・初映画


初詣

16日、(3年連続で)新宿「花園神社」へ。

着いたのは12時過ぎ。参道には長い列ができていた。

その列がなかなか進まない原因の一つが若い世代にも定着してしまった感のある「二礼二拍手一礼」(混雑緩和のためにも「二拍手合掌」を推奨。そのくらいで十分じゃない?)。

神社本庁界隈が広めた妙な「マナー」(古くからの習わしでも何でもない)を“素直”に守る、黙って従う人たちの何と多いことよ!と、新年早々、愚痴りながらの参拝となった。

(「二礼二拍手一礼」もそうだが、鳥居の前で一礼する人の多さにも驚いた。自分の親兄弟はもとより、昔はそんなことをする人はほとんどいなかったはず。一体、いつからこういうことになったのだろう? と、首を傾げてしまうが、それもこれも必要以上に神社を「神聖化」したい人たちの思惑から生まれたこと。そんなものに易々と乗せられちゃうところが、“同調意識の強い日本人”と評される由縁なんだろうか……引いた御籤は夫婦揃って「吉」だったが、私にはこのような光景も「(タモリ発)新しい戦前」のように思えて、何だかとてもイヤ~な気がした)


初映画

参拝後は「四川酒家」で安うまランチ(半チャーハン+半・担々麺、サラダ付き)。その足で「シネマート新宿」に向かった。

年の初めは基本“活劇・エンタメ”。ハズレは引きたくないので安定の韓国映画にしようかな……と、選んだ作品はこれ。 

『市民捜査官ドッキ』(監督・脚本:パク・ヨンジュ/2024年製作、韓国)……

2016年に韓国で実際に起きた事件をモチーフに、振り込め詐欺の被害に遭った女性が詐欺組織のメンバーに助けを求められ、極悪詐欺集団に立ち向かう姿を描いたドラマ》だが、男のボスが仕切る強大な犯罪組織に普通の女性たちのチーム(職場の友人同士)が立ち向かうという点で、昨年観た『密輸1970』と共通のコンセプトというか同じ“匂い”を感じる作品。

(映画でもドラマでも“シスターフッド”が描かれることが多い韓国……昨今、日本同様、被害者意識と女性嫌悪を強め、ネット上でも社会的にも女性を激しく攻撃し続ける韓国男性が少なからずいるようで、“シスターフッド”はそういう風潮から身を守る女性たちの自衛、団結の象徴と捉えられなくもない。

まったく男どもは……と、私も思うが、事はけっこう複雑。一部の男性が女性憎悪を募らせる背景に「徴兵制度」があるのでは?と聞かされると、確かに、兵役は肉体的にも精神的にも相当なプレッシャーのはず。しかもとりわけ自由に過ごしたい時期に2年近くも軍隊に縛られるわけだから「男だけが何故?」という“不遇感”を抱くのはやむを得ないかも?と思わぬ同情心すら湧きそうになる。まあ、だからといって……という話だが)

で、映画はどうだったかというと、笑いあり、涙あり(特にウルウルはしませんが)、アクションあり(&少しのバイオレンスもあり)で、期待通りの“勧善懲悪”ハッピーエンド。「正月」に観るにはうってつけの佳作だった。

主人公ドッキを演じたのは、韓ドラ好きなら誰もが一度ならず見知ったことのある名優ラ・ミラン。本作でも詐欺にあったシングルマザーの怒り・焦り・後悔・決意を見事に体現していたが、本当に素晴らしい女優だなあ、と改めて思う。(今年もドラマ・映画で度々、その圧倒的演技力と存在感に唸らされることになるはず)

 

 

 

 

2025/01/07

年末・年始のメモ


1231日(火)

ツレと所沢に買い出し。まず「手打ち蕎麦・弥兵衛」で予約していた“蕎麦と海老天”を受け取り、エミテラス所沢へ。サミットストアで元旦用のマグロ刺身の盛合せ等を購入し(予算は昨年のほぼ半額)、その後、西武の地下で和菓子、パンなどを仕入れ、帰路に就いた。

夜は、吉田類の酒場放浪記・台湾編を見ながら「雪の茅舎」をちびちび飲みつつ蕎麦を食べ、「人生歌がある」と「紅白」を少しだけ覗いて(“頭空っぽ”としか思えない歌詞の酷さから、ほとんど聴くこともなかったB’zが、今や日本を代表するロックユニットの様に持ち上げられているのに少しびっくり。これも“時代は変わる”ということか)10時過ぎ寝床に…。12時近くまで、桐野夏生『真珠とダイヤモンド』を読みつつ就寝。

11日(水)

7時起床。息子夫婦を迎えるため、夫婦揃って朝から食事の準備に大わらわ。私はハムと刺身のカット及び盛合せ担当(&アボカドと海老とオリーブのサラダ作り)、ツレはヒレカツの仕込みと揚げ及び「お雑煮」担当(&小松菜とベーコンのサラダ)。というわけで、「おせち」らしきものは少量の数の子のみだったが、もてなし料理としては十分な質と量(見た目の華やかさは無いが)、1時に来て5時過ぎに帰った息子たちも「うまい!」「美味しい!」と大満足の様子だった。

夜は、なぜか見てしまう「芸能人格付けチェック」を見ながら酒抜きの軽い晩飯。10時過ぎ、「相棒」を見ようかな…と思ったが、読みかけの『真珠とダイヤモンド』をさっさと片づけようと寝床へ。残り100頁超をかなり飛ばし気味に読み終えた。

(「飛ばし気味」だったのは、後半のストーリーも想像通りで意外性に欠け、人物描写に長けた桐野らしからぬ中途半端で至って凡庸な作品に思えたから。まあ、長きに渡り数多く書いていれば、こういう作品があるのも仕方無し)

12日(木)

正月気分はすでに無く、いつも通りの朝食から始まるごく普通の一日。(おせちも刺身もきれいになくなり冷蔵庫の中はほぼ“がらんどう”)

郵便料金の大幅値上げをきっかけに「年賀状じまい」をする人が急速に増えているようで、我が家に届いた年賀状の数もめっきり少なくなった。(確かに郵便料金の値上げは痛いが、私的に年賀状制作は年の瀬の楽しみの一つ。枚数は減るかもしれないが、「年賀状」は続けるつもり)

まあ、そんなこんなで年々正月が短くなっているような気がするのは、やはり歳の所為なんだろうね。

13日(金)

「中居正広」&フジTV上層部絡みのスキャンダル(女性トラブル?)がネット上を賑わす中、隣国は緊迫の中で新年を迎えたようだ。

「韓国の高官捜査機関 尹大統領の拘束命令執行を開始」……その後《尹大統領の身柄拘束中止 韓国捜査本部、内乱容疑で一時公邸入り―警護員や兵士の抵抗で「不可能」》との報あり。(どうやら大統領官邸(青瓦台ではない)には尹大統領と共にクーデターを目論んでいた軍の一部が立て籠もっていて、官邸を包囲する警察と対峙しているらしい)

保守を標榜する政治家にロクな人間がいないのは、どこの国も同じ(と言って「中道」「革新」もパッとしないが…)。軍部独裁の道に再度踏み出そうとした「ユン・ソンニョル」の早期拘束・逮捕を願いつつ、今後の展開に注目したい。

14日(土)

仕事始め。今年も無理せず、(臨時出動も度々ある仕事ですが)マイペースで続けたいもの。午後は韓ドラ『その電話が鳴るとき』。夜は、韓国焼酎チャミスルを飲みつつ「豆腐チゲ」(この冬、何度か作った定番の鍋)。

15日(日)

この日も、午前中は仕事。午後は『その電話が鳴るとき』(最終話)……途中までは凄く面白かったのに、こんな結末ですか!?という感じで、かなりがっかり。

夜は、NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』第1話……                              「攻めてるなあ~NHK!」と、いきなり驚かされるシーンもあり(このシーンだけで、インティマシー・コーディネーター起用の意図も分かるというもの)、アーリーモダンとも呼ばれ高度な文化を有しながら、人権感覚のまるでない江戸を、どのように描いていくのかという点を含め、今後が楽しみになる期待通りの幕開け。流石の森下脚本、大原演出と言うべきか、横浜流星も“蔦重、出だし絶好調!”と言った感じ。(「報道局」は相変わらずダメダメのようだが、ドラマとドキュメンタリーに関しては十分に評価できるNHK。昨年観た『虎に翼』『宙わたる教室』も、強く心に残った)

 

ということで、本年も「コトノハ舎ブログ」を宜しくお願いいたします。(更新が途切れる事もあるやもしれませんが…)