2023/12/27

勝手にコトノハ映画賞2023

 

勝手にコトノハ映画賞2023

●ベストワン

『枯れ葉』(監督:アキ・カウリスマキ/2023年製作、フィンランド・ドイツ合作)



●優秀作品賞

『ロストケア』(監督:前田哲/2023年製作、日本)


『パーフェクト・ドライバー』(監督:パク・デミン/2022年製作、韓国)


『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
(監督:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート/2022年製作、アメリカ)



To Leslie トゥ・レスリー』(監督:マイケル・モリス/2022年製作、アメリカ)


CLOSE/クロース』(監督:ルーカス・ドン/2022年製作、ベルギー・オランダ・フランス)



『福田村事件』(監督:森達也/2023年製作、日本)



『シモーヌ フランスに最も愛された政治家』(監督:オリビエ・グアン/2021年製作、フランス)

 


●印象に残った俳優たち

アルマ・ポウスティ(枯れ葉)

アンドレア・ライズボロー(To Leslie トゥ・レスリー)

パク・ソダム(パーフェクト・ドライバー)

レオナルド・ディカプリオ(キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン)

松山ケンイチ(ロストケア)

田中麗奈、東出昌大(福田村事件)


※今年も残り僅か。来るべき2024年が皆様にとって良い一年でありますように。


 

 

 

 

 

2023/12/24

12月のメモ


1210日(日)

朝からビッグニュースが飛び込んできた。

《大谷翔平 自身のインスタグラムでドジャースに移籍すること発表。契約は10年総額7億ドル(約1015億円)

「ワールドシリーズ進出の可能性が高いチームで活躍してほしい」と願っていたので、この移籍は個人的にも大歓迎かつ来季が楽しみ。

1212日(火)

義兄の鉄ちゃんの傘寿を祝い(私の快気祝いも兼ねて…との事)、両国「ちゃんこ霧島」で会食。「ちゃんこ鍋は初めて」という3人(義兄、義姉、ツレ)も「おいしい、おいしい」と舌鼓。楽しい祝いの席となった。

1215日(金)

新宿シネマカリテで名匠アキ・カウリスマキの新作『枯れ葉』(製作:2023年、フィンランド・ドイツ合作)を鑑賞。

《フィンランドの名匠アキ・カウリスマキが5年ぶりにメガホンをとり、孤独を抱えながら生きる男女が、かけがえのないパートナーを見つけようとする姿を描いたラブストーリー。カウリスマキ監督による「パラダイスの夕暮れ」「真夜中の虹」「マッチ工場の少女」の労働者3部作に連なる4作目で、厳しい生活の中でも生きる喜びと誇りを失わずにいる労働者たちの日常をまっすぐに映し出す》(映画.comより)

という、いつもながらのカウリスマキ“ワールド”……

野球界の唯一無二が大谷翔平なら、映画界の唯一無二は間違いなくこの人、アキ・カウリスマキ。その徹底的な優しさ、じんわりくる愛おしさに心の底から酔いしれる珠玉の81分。流れる曲たちも素晴らしかった。(今年は、そう多くの映画を観てはいないが、この映画が「コトノハ舎」的ベストワン。あまりパッとしない一年だったが、この年の瀬に再びカウリスマキと出会えた幸運を喜びたい)

※映画館に入る前、劇場から「プレゼントです」とドリンク缶1本が手渡された(もちろんその回の観客全員に)。

品名は「HELSINKI LONG DRINK  Gin&Yuzu」…《本格ドライジンに新鮮なグレープフルーツジュース果汁と炭酸をミックスしたライトで爽やかな柚子風味のフルーツカクテル》とのこと。

で、その「ヘルシンキ ロングドリンク」が少し気になって家で調べてみた所…《フィンランドは長年厳しい禁酒法により、アルコールを規制されていましたが、1952年に夏季オリンピック開催に伴い海外からの観光客をもてなすために法律が緩和され、ジンをグレープフルーツジュースと炭酸で割ったロンケロ(意味:ロンググラスのカクテル)が開発されました。フィンランドでは、沢山のブランドのロンケロが販売されておりますが、質の高い原材料を使用したハイエンドなロンケロとしてヘルシンキ ロングドリンクは、フィンランド国内でも沢山の人に愛されている商品です》と書かれていた。

フィンランドの禁酒法が緩和された「1952年」といえば、私が生まれた年(これもカウリスマキが繋いでくれた縁かも?)…数年後、またカウリスマキの新作と出会える幸運があれば、この美味しい「ロンケロ」を飲みながら観ないなあ…と思った。

1216日(土)

桐野夏生の小説『日没』(岩波現代文庫)読了。

《小説家・マッツ夢井のもとに届いた一通の手紙。それは「文化文芸倫理向上委員会」と名乗る政府組織からの召喚状だった。出頭先に向かった彼女は、断崖に建つ海辺の療養所へと収容される。「社会に適応した小説」を書けと命ずる所長。終わりの見えない軟禁の悪夢。「更生」との孤独な闘いの行く末は――。》と、本のカバーに書かれている通り、物語の背後にあるのは「国家による言論統制(が、国民の手を借りながら)行われ始めた日本」(帯には作家・筒井康隆のこんな言葉も。「国家が正義を振りかざして蹂躙する表現の自由。その恐ろしさに、読むことを中断するのは絶対に不可能だ」)

個人的にも、安倍政権以降の日本の状況(右傾化、一党支配、メディアの堕落&無力化、言葉の委縮、市民の分断など)を踏まえると、とても架空の話とは思えないほどの恐怖とこの先の社会への不安を五感で味わっているような稀有な“小説体験”となった。(というわけで、桐野夏生の高い問題意識と時代への危機感が生み出した、一気読み必至のディストピア小説「日没」。必読モノです)

1219日(火)

午後1時から所沢にて飲み会あり。面子はY君、O君夫妻、私&ツレの5名。

年末の所為か、昼呑みのメッカ「百味」は超満員。「混んでいるので4時まででお願いします」という店員さんの指示に従い、いつもより早く店を出て、軽くコーヒータイム…からの「手打ちそば 弥兵衛」。美味い蕎麦と日本酒でさらに場が盛り上がり、急遽、来年の「新潟・佐渡6人旅」が決まった。

 

 

 

2023/12/18

1ヶ月遅れのメモ


113(祝・文化の日)

《ガザのパレスチナ人に「ジェノサイドの危険」、国連専門家が停戦訴え》(ロイター)

《「パレスチナ人の死者数は9,061に達し、犠牲者の62%は女性と子どもです。》《「入植者による暴力もまた劇的に悪化しています。平均で1日に7件で、1/3以上の襲撃で火器が使われています。」》(国連広報センター)

虐殺を止めろ!今すぐネタニヤフ 胸張り裂ける墓場よ、ガザは

ホロコーストの痛みを知るはずのユダヤ人国家イスラエルが、他の民族の痛みに鈍感であるばかりかホロコースト同様の殺戮を繰り返すという何とも言い難い絶望的な現実。(それにしても、人は何故これほどまでに自分本位で残虐、無慈悲になれるのだろう……ホント、人間が嫌になる。人類が怖くなる。)

「平和国家」を標榜していながら戦争を止めに動かず、(アメリカの顔色は見ても)ジェノサイドは見て見ぬふりの日本政府にも憤りを感じるし、とても恥ずかしく思う。

116日(月)

立憲・泉代表、次期衆院選挙で政権交代は目指さず「次で基盤築き5年で」

《連合「共産と連携するな。国民民主と選挙協力しろ」 泉「玉木氏と候補者調整する。共産と共闘しない」 玉木「共産と協力する党とは連携できない」》

【速報】望ましい経済対策は「消費税の減税」41% JNN世論調査

政権の支持率がここまで落ちている時に、「次期衆院選で政権交代目指さず」とは?……相変わらず立憲・泉はセンスゼロ。で、労働者の敵「連合」の意のままに「共産と組まず、国民民主と選挙協力」とは?これじゃあ5年どころか永遠に政権交代は無理。(「維新」「国民民主」はもとより、最早「立憲」もいらない。「消費税減税」を求める声がようやく多数派になったようだし、次の選挙も「れいわ」を応援するのみ)

118日(水)

通院日(術後の経過は良好。切除できず僅かに残っていた瘻管も「枯れてきた」らしく再発の心配も薄れたため週一の通院はこの日で終了。次は2週間後)。病院の帰りにツレと「光が丘IMA」にて合流。タワーレコードでザ・ローリング・ストーンズ18年ぶりのニューアルバム『HACKNEY DIAMONDS(ハックニー・ダイアモンズ)』のCDを購入し「中華料理 唐苑」でランチ。その後、大江戸線で「豊島園」に向かい「ユナイテッドシネマ」で『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(監督マーティン・スコセッシ/2023年、アメリカ)を観てきた……

《ジャーナリストのデビッド・グランがアメリカ先住民連続殺人事件について描いたベストセラーノンフィクション「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」を原作に、「フォレスト・ガンプ 一期一会」などの脚本家エリック・ロスとスコセッシ監督が共同脚本を手がけた》作品で、何と3時間半もある長~い映画。「途中、確実にトイレで席を立つことになるなあ」と覚悟していたが、アメリカの惨たらしい差別の歴史&ディカプリオのダメ男ぶりにすっかり目を奪われ、途中離席なしに無事エンドロールを迎えた。

(しかし、アメリカという国も人間の命を命とも思わない差別の歴史を辿って、というか繰り返して今に至っているんだね~。まあ、「福田村事件」等、振り返れば日本も似たようなものだけど……で、一体全体スコセッシ監督はどうしちゃったんでしょ?「アイリッシュマン」といい、この映画といい、最近の映画は半端ないほどの長尺。年をとってより大作願望が強くなったのだろうか?…まあ、気持ち的には分からないでもないが、もう少し短くしてほしいし、そうできると思うんですけど…)

というわけで、作品自体は「オスカー有力候補」と騒がれるほどのものとは思わないが、その長さも含めて力作であることは間違いなし。私にとっては術後の良いリハビリにもなった。

※ストーンズの「ハックニー・ダイアモンズ(ガラスの欠片)」……とにかく必聴モノ。驚くほどイイ!(全く衰え&古さを感じさせず、寧ろよりパワーアップしているのでは?と思わせるほど)「半世紀ぶりの傑作」と評されるのも納得!のカッコ良さ。(しかし、ミックの声帯はどれほど強靭なんだろうか?とても80歳の人間の声とは思えない!)


119日(木)

71回目の誕生日。ウエちゃんとMIYUKIさんから、今年も素敵なプレゼントあり。

義兄の鉄ちゃんからは「酒のつまみに…」と、チーズセット。愚息とAYUKOさんからは“入手困難”という「ニューバランス」のスニーカーが届いた。


1110日(金)

朝、ウエちゃんからメールあり。

「昨晩のエアレボリューションが面白かったのでリンク送ります。後半が面白いですがとりあえず無料のYou Tube版よかったら見てみてください」とのことで、早速見てみた。

出演者は政治学者・白井聡、小説家・島田雅彦、ゲストは著書『ザイム真理教』が話題の経済アナリスト・森永卓郎。タイトルは『日本経済停滞の元凶ぶった斬り!そして今後の展望は?』

https://youtu.be/m_JqGZh7cJo?si=ih0MjaYZ6Ef3opZ0

「日航機事故」の件など初めて耳にする話もあり、実に面白かった。改めて「とんでもないなあ、この国は!」と思う。

※ちなみに「エアレボリューション(直訳:革命放送)」は、20231月に開設された番組。開設者曰く「空想革命を想像できるように右脳を鍛える刺激的放送」とのこと。

1116日(木)

写真機メンテの仕事再開(この日から3日連続)。

P.S.

126()、行きつけの「大腸肛門科」にて診察(術後2ヶ月経過)。先生から「治りましたね。おめでとうございます。診察は今日で終了。気になることがあったら来てください」という言葉を頂き、“ジロー生活”ようやく終了。酒も普通に飲んでいる。