2022/02/28

2月のメモ①


212日(土)

「ブースター接種」の予約日。(1回目と2回目は「ファイザー」だったが、今回は「モデルナ」を選択。交互接種の方が抗体価は高まるというデータもあるようだし、予約も取れやすかった)

10時ちょい過ぎ、自宅から歩いて15分ほどの接種会場(福祉会館)に到着。「モデルナのみ」の会場だったせいか、高齢者の多い地域なのに、同じ時間帯の予約者は私を含めて10人程度(やはり交互接種を不安に思う人が多いようだ)、待ち時間もなくあっという間に接種を終えた。夕方以降、左上腕部の痛みと若干の倦怠感あり。

213日(日)

朝から少し寒気がして「副反応かな?」と思っていたら、午後になって“きっちり”発熱(37度超)。倦怠感も増してきたので、ツレが用意していた解熱剤を飲み晩飯の時間まで2時間ほど床に就いた。(起きた後は熱も下がり倦怠感も解消……やはりブースター接種、とりわけ「モデルナ」は副反応が出やすいと言われていたが、「その通り」のようだ)

※翌日(14日)も上腕部の痛みは続いたが、熱もなく体調回復。(14日に接種を終えたカミさんも15日に発熱。回復は早かったが「モデルナ侮れず」の5日間だった)

218日(金)

2日連続で仕事をした後の金曜日、ちょっとした開放感に包まれて“遠出”……「新宿シネマカリテ」でノルウェー発の青春音楽ロードムービー『ロスバンド』(監督:クリスティアン・ロー/製作2018年、ノルウェー・スウェーデン合作)を鑑賞。(その感想は後日改めて)

映画の後は、喫茶「らんぶる」でランチ&読書……2月に入って、急に吉本さんの本が読みたくなり(石原慎太郎逝去の報がきっかけ)、何冊か本棚から引っ張り出して特に興味を惹かれた箇所を重点的に再読中。今日もその中の一冊『「ならずもの国家」異論』(光文社/2004年発刊)を手に家を出た。

で、その本の中で、改めて考えさせられた「国家の原則とは何か」という一節を紹介。

《では、国家とは何か。幻想の共同体です。ところが日本人は、確固とした実体のようにおもいこんでいるのです。比喩的にいえば、国家は国民のすべてを足もとまで包み込んでいる袋みたいにおもっている。たしかに国籍を変えたり、よその国に旅行したりすることはできます。でも、国家という袋からは出られないとおもってきたわけです。こういう概念は極めてアジア的です。西欧的な概念とはまったくちがいます。

西欧で国家とは何だといえば、政府のことです。人間は社会をつくってじっさいの生活を行う。国家とはそうした社会の上に聳えている共同の幻想だと考えているわけです。だから彼らは、国民全体をすっぽり包んでいる袋のように国家をイメージすることはない。

いってみれば、国家はぼくらがじっさいに生活している社会より小さくて、しかも社会とは分離した概念だとみなしているわけです。国家が至上概念になって、ぼくらの生活を隅から隅まで規定するなんて考えない。むしろ市民社会のほうが国家や「公」より大きいんだという感覚をもっている。ここが日本と西欧の大きなちがいです。(中略)

「武力攻撃事態法」「改正自衛隊法」「改正安全保障会議設置法」の有事三法や盗聴法が国会を通過して、次は徴兵制かなどと危惧する声があります。徴兵制を敷くかどうかは大問題ですが、日本国憲法では衆参両院の総議員の三分の二以上の賛成があれば国会が国民に憲法の改正案を示す、そして国民投票で有権者の過半数が賛成すれば憲法改正ができる。だからそうなれば、徴兵制も敷かれます。でも徴兵がいやだったら、徴兵に応じなければいいんです。それは罰せられるかもしれませんが、それさえ覚悟していれば徴兵を拒否して逃げまわればいい。

国家が守るべき憲法とか法律は国家が守ればいいわけです。あるいは国家の召使いである官僚が守ればいい。国民一般が守るべき理由はすこしもありません。それは個人の問題です。

先ほど指摘したように、国家は国民すべてを包み込む袋ではないというのが大原則です。こうした基本的なことはきちんと押さえておいたほうがいいとおもいます。そこがわかっていれば変に間違うことはありません。

個人として憲法に違反するとしても、そんなことは一向にかまわないわけです。それに似たようなことは、みんなふだんからいくらでもやっているわけです。たとえば税金はできるだけすくなくなるようにごまかして申告するとか、そんなことはみんな知っているのですから、いまさら忠義面をしても意味はありません。》

 帰途、池袋西武の三省堂に立ち寄り「うむっ!?」と惹かれた4冊を購入。

『韓国カルチャー 隣人の素顔と現在』(伊東順子/集英社新書)、『インド残酷物語 世界一たくましい民』(池亀彩/集英社新書)、『わが昭和史』(吉本隆明/ビジネス社)、『夜の果てへの旅』(セリーヌ/中公文庫)

※『韓国カルチャー』と『インド残酷物語』は既に読了。(2冊とも「知らない世界への扉を開いてくれる」超オススメの面白本!)






0 件のコメント:

コメントを投稿