11月9日(月)
68回目の誕生日。息子夫婦から青いシャツのプレンゼントあり。(ノースフェイスとギャルソンのコラボとのこと)
MIYUKIさんとUEちゃんからもHAPPYなお祝いを頂いた。
11月12日(木)
午前中に仕事(写真機メンテ)を済ませ、その足で光が丘のタワーレコードへ。
先週注文しておいたブルース・スプリングスティーンのNEWアルバム『LETTER TO YOU』を受け取り、再び“その足”で大泉学園の「Tジョイ」に向かい、14時20分上映開始の『スパイの妻』(監督・黒沢清)を鑑賞……
今年のヴェネチア・銀獅子賞(監督賞)受賞作。手にしたフライヤーには“黒沢監督が歴史の闇に初めて挑んだ”とあった。が、それはちょっとミスリード。
(関東軍731部隊による人体実験も戦時下における特高の思想弾圧も既に広く知られており、それがストーリーの基軸として描かれているからといって“歴史の闇に挑んだ”的な触れ込みは、観る人のスタンスを狂わせるだけ。案の定、作品の世界観に触れることなく「反日映画」などと評する連中が、うじゃうじゃ湧いてくるわけで…)
鑑賞中及び鑑賞後の印象としては、江戸川乱歩+ヒッチコック風ミステリーエンターテインメントといった感じ。思想性・政治性を抜きに、そういう位置づけで観れば、十分に楽しめるし、とても見応えのある作品(ラストも中々)。とりわけ、役者陣がイイ。蒼井優はもちろんのことだが、私的な驚きは高橋一生。これまでさほど上手いと思ったことはなかったが、初めてイイ役者に思えた。(今のところ、2020年「コトノハ映画賞」邦画部門・主演男優賞決定!か?…次点は『ミッドナイト・スワン』の草彅剛)
帰宅後、即『LETTER TO YOU』を聴く……静かに深く、胸に沁みわたる“魂の薬”。
密集した雑木林の下
やっかいな記憶の糸を引くと、過去が一気に飛び出した
私は跪き、ペンをとり
頭を垂れた
心が真実だと思うことをそこから搔き集め
あなたへの手紙に書いて送ろうと思った
困難なときや調子よかったときに見出したことを
インクと血ですべて書きだした
魂を深く掘り下げ、心を込めて署名し
それをあなたへの手紙に書いて送った
あなたへの手紙の中に、すべての怖れと疑いを
あなたへの手紙の中に、私が見出したすべての困難を
あなたへの手紙の中に、私が真実だと思ったもののすべてを
あなたへの手紙に書いて送った
すべての太陽の光と雨
すべての幸福とすべての苦悩
暗い夜の星と朝の青空
それらすべてをあなたへの手紙に書いて送った
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