《思うに、希望とは、もともとあるものだともいえないし、ないものだともいえない。それは地上の道のようなものである。地上には、もともと道はない。歩くひとが多くなれば、それが道になるのだ。》(魯迅「両地書」)
「任意」、つまり「作るも作らないも、個人の自由」と自民党政府が決めたはずのマイナンバーカードだが、その政府の押し売り同然のポイントばら撒き策が功を奏したのか(2万円×9000万+莫大な広告宣伝費……無くても国民生活に支障のないものに、一体これまで、どれだけ税金が費やされたのだろう。なのに「デジタル化すればコスト削減になる」みたいな政府の戯言を何故多くの人が真に受けるのだろう)、2月末時点でその申請件数が9000万件を突破したそうだ。
(2月末の“駆け込み申請”に伴い、証明写真機の利用者も激増。写真機メンテを請け負う私のもとにも本部から、釣銭切れや「1000円札満杯」により度々“臨時出動要請”があった)
(そのうち、マイナカードを作らない私のような人間は非国民扱いされ、行政サービス等で不利益を被るようになるのかもしれない。その時に、上等じゃねえか、好きにしやがれ!と威勢よく突っぱねられるような身体&経済状態だったらいいけど…)
というわけで、圧倒的多数の日本人の意思で作られた「マイナロード」…… その道の先に、どんな未来が、どんな希望が、待ち受けているのだろう。そして、この道を進むことに従った(or劣悪な政治が招いた生活の厳しさ故に最大2万円分のポイントに抗うことのできなかった)私たち日本人は、後世どのような評価を受けるのだろう。と、半ば絶望的な思いに捉われつつ、危惧している。
以下、スペースにかなり余裕があるので、「愛猫ジャック近影」