1月16日(金)
久しぶりに「ポレポレ東中野」へ。
イスラエル首相ベンヤミン・ネタニヤフの汚職疑惑の実態に迫ったドキュメンタリー『ネタニヤフ調書』(監督:アレクシス・ブルーム/2024年製作、イスラエル・アメリカ合作)を観てきた。(ドキュメンタリーといっても“主演”は、あのネタニヤフ。年明け早々見るような映画じゃないよなあ…と、若干ためらったが、上映時間・上映場所が丁度良く「いま見過ごしたら、二度と見られないかも?」と、鑑賞を決めた)
で、《ネタニヤフ自らが公開中止を求めて訴訟を起こそうとして、イスラエル国内では上映禁止になった》この作品の注目点は3つ。
①ネタニヤフの鉄面皮ぶりは予想通りだったが、その妻と息子がネタニヤフに輪をかけて傲岸不遜。(どうやらネタニヤフは恐妻家。汚職の原因も我儘放題で贅の限りを尽くす大統領夫人サラ・ネタニヤフに逆らえない故か? また、人格破綻という形容がぴったりの息子ヤニールもかなりの危険人物。現在、公的な役職にはついていないもののネタニヤフのソーシャルメディア戦略における、中心的助言者にして黒幕だと考えられているようだ)
②「友は近くに、敵はもっと近くに」という映画『ゴッドファーザー』の台詞をネタニヤフが引用する場面があったが、イスラエルの敵であるはずの「ハマス」に資金援助を行っていたという衝撃的事実あり。(西岸地区を支配する穏健派ファタハの力を削ぎ、ハマスを“パレスチナの代表”に押し上げるための策略だったとのこと。ネタニヤフにとってハマスは、武力攻撃の口実を付けやすいコントロール可能な“敵”だったようだ)
③(自らの裁判を引き延ばすためなら戦争の長期化すら厭わない)ネタニヤフが政権維持のために手を結んだ極右政党のリーダー格2人(現政権の中枢にいる)が頗るヤバいレイシスト(というか、サイコパス)。この3者揃って“司法改革”の名の下に最高裁判所の“弱体化”を図っていたというから、恐ろしいなんてもんじゃない。(まさに、右傾化に拍車がかかる今の日本が“他山の石”とすべきものだが、司法の弱体化は安倍政権時から進行中で既に手遅れかも?)
以上。現在のイスラエル&ネタニヤフ一族を知る上で、非常に見ごたえのある一本だった。(まあ、観ていて気持ちのいい映画でもないし、時間があれば…というくらいで特にオススメはしません)
1月21日(水)
ぜひ映画化してほしい圧巻の歴史ミステリー(文庫本にして770頁余りの長編。ナチの戦争犯罪人=女性暗殺者「ハントレス」を追う男女3人のナチハンターの物語)『亡国のハントレス』(著者ケイト・クイン、訳・加藤洋子/ハーパーコリンズ・ジャパン刊)読了。疲れた、痺れた、超面白かった。
1月23日(金)
午後3時、大江戸線・練馬春日町駅近くの病院「豊島園 大腸肛門科」にて大腸内視鏡検査あり。(5ミリ程度の小さなポリープが見つかり即、切除。1週間の安静及び食事制限を申し受ける)※後日、組織検査の結果は「良性」と知らされたが、「ポリープを切除したので、1年後、また検査しましょう」とのこと。やれやれ…
1月25日(日)
NHKドキュメンタリー「戦慄の占領地」を見る(報道は全くダメだが、ドキュメンタリーとドラマは文句なしのNHK)。戦時下とはいえ、人間はここまで酷いことを平然とやれる生き物なんだなあ…と、底知れぬ虚しさと怒りが交差する衝撃的なドキュメンタリーだった。
1月29日(月)
ブルース・スプリングスティーンが急遽、新曲をリリース! 只々、沁みた!!
B・スプリングスティーン:「この曲は土曜日に書き、昨日レコーディングし、今日皆さんに公開しました。ミネアポリスを襲っている国家テロへの対応として。ミネアポリスの人々、私たちの罪のない移民の隣人、そしてアレックス・プレッティとレニー・グッドに捧げます」
※アレックス・ブレッティとレニー・グッドは、共にトランプ肝いりのICE(国境警備隊のエージェント)によって射殺された市民。
※後日、友人が訳詞を送ってくれた。
冬の氷と寒さを越えて
ニコレット・アベニューを下り
炎に包まれた街は 火と氷の中で抗っていた
占領者のブーツの下で
DHSに属する「王トランプ」の私兵
コートの腰に銃を下げ
「法を執行するためだ」と言いながら
ミネアポリスにやって来た――それが彼らの言い分だ
煙とゴム弾に抗い
夜明けの最初の光の中で
市民たちは正義のために立ち上がり
その声は夜を貫いて響いた
だが 慈悲があるべき場所には
血に染まった足跡が残り
雪に覆われた通りに、二人の遺体が置き去りにされた
アレックス・プレッティと レネー・グッド
ああ ミネアポリスよ 霧のような血の中から
あなたの声が聞こえる
この土地と私たちの中にいる“よそ者”のために
私たちは立ち上がる
ここは私たちの家 彼らが殺し 歩き回った
2026年の冬
私たちは忘れない、通りで命を落とした者たちの名を
ミネアポリスの街路で
トランプの連邦の暴力装置は
彼の顔と胸を打ち据え
やがて銃声が響き
アレックス・プレッティは、雪の中で息絶えた
彼らは「正当防衛だ」と言う
だが どうか 自分の目を疑うな
それは私たちの血であり 骨であり
笛の音と スマホの記録
ミラーとノームの汚れた嘘に対抗する唯一のもの
ああ ミネアポリスよ。血に煙る霧の中で
あなたの泣き声が聞こえる
私たちは忘れない、通りで命を落とした者たちの名を
ミネアポリスの街路で
彼らは言う。「法を守るために来た」と
だが 彼らが踏みにじるのは、私たちの権利だ
肌の色が黒でも 茶色でも、友よ、あなたは呼び止められ
その場で尋問され、あるいは 追放される
「 ICE は出て行け」という叫びの中で
この街の心と魂は生き続ける
割れたガラスと 血の涙を越えて
ミネアポリスの通りの上で
ああ ミネアポリスよ。血に煙る霧の中で
あなたの歌声が聞こえる
ここは私たちの家。彼らが殺し 歩き回った
2026年の冬
私たちは立ち上がる。この土地と
私たちの中にいる“よそ者”のために
私たちは忘れない、通りで命を落とした者たちの名を
ミネアポリスの通りで
私たちは忘れない、通りで命を落とした者たちの名を
ミネアポリスの通り
午後は池袋へ。「グランドシネマ・サンシャイン」で中国映画『長安のライチ』(監督:ダー・ボン/2025年製作、中国)を鑑賞。
唐の時代、経理の計算しか取り柄の無い下っ端役人が、上司の策略に乗せられて、皇帝が楊貴妃の誕生日にプレゼントするライチを届けるために奮闘・苦闘する(謀略、友情、裏切り、さらに「走れメロス」的な切迫感もある)極上の歴史エンタメ。
「人生は短く、この世は儚い」…仄かな寂しさ&侘しさが胸に迫るエンディングも“納得”の一言。そしてエンドロール。誰もが抱く“儚さ”を愛おしむように、励ますように流れる歌2曲も秀逸(特に詞が)。思いがけず、強く胸に響いた。
https://note.com/shannon301/n/na8172dabaae7
鑑賞後、池袋西武の「三省堂」で、『ブラック・スノウ 東京大空襲と原爆投下への道』(著者・ジェームズ・M・スコット、訳・染田屋茂/みすず書房)を商品券(年賀状制作の謝礼として友人から頂いた)で購入し帰路に就く。














